まちづくり

AREA RELATIONS

サッポロファクトリーの成り立ち

札幌のまち
これまでのはなし

北海道開拓の歴史を受け継ぐ ― サッポロファクトリーの誕生

サッポロファクトリーは、1876年に北海道札幌で創業した日本人による初の本格ビール醸造所「開拓使麦酒醸造所」の跡地に、1993年4月に誕生した複合商業施設です。

開拓使麦酒醸造所は、北海道開拓の一環として設立され、後に農商務省、北海道庁の管轄を経て、1887年には渋沢栄一らの手により民間企業「札幌麦酒会社」として再出発しました。その後、サッポロビールの「札幌工場第1製造所」として長年にわたりビール製造を続けました。

現在もサッポロファクトリーの敷地に残る赤レンガ館と煙突は、当時の醸造所の記憶を今に伝える象徴となっています。

工場跡地から新たな価値創造へ―サッポロファクトリー開業

札幌工場第1製造所は、都市化の進展に伴い北海道恵庭市へ移転が決定し、1989年に跡地の再開発構想を発表しました。工場が立地していた創成川東地区は、札幌市中心部に近接しながらも人の集まる施設が少なく、将来的な発展が期待される地域でした。

サッポロビールはこの歴史ある場所を、単なる再開発ではなく、札幌の未来を見据えた新たな価値創造の場として位置づけました。工場時代の象徴であり歴史的建造物である赤レンガや煙突を活かしながら、オフィス、商業、ホテル、アミューズメント等の多彩な機能を融合し、全天候型のアトリウムを備えた複合商業施設「サッポロファクトリー」が1993年4月に誕生しました。

歴史と未来が交差するまちづくりの拠点

サッポロファクトリーは、約150のショップやレストランが並ぶ商業施設としてだけでなく、赤レンガ館や煙突など工場時代の建物を活かし、歴史と文化を体感できる空間として、多くの人々に親しまれています。シンボルであるアトリウムには、一年を通して季節の花や緑があふれ、訪れる人々に豊かな時間を提供しています。隣接する永山記念公園は、緑豊かな憩いの場として親しまれ、サッポロファクトリーとともに歴史と自然が調和する空間を形成しています。

こうした魅力ある空間づくりに加え、地域とのつながりを深めるため、「カケる、創成イースト」というまちづくりスローガンのもと、地域とのコミュニケーションを重視したイベントやワークショップなどの取り組みを展開しています。サッポロファクトリーは、歴史を尊重しながらも、まちの人々を結ぶ交流の場として、創成イーストエリアの価値向上に貢献していきます。

※まちづくりの取り組みや、創成イースト地区で働く人々の声は、当社の札幌事業本部が運営する「創成イーストみんなのまちづくりサイト」でも詳しくご紹介しています。
是非、ご覧ください。

SNSシェアする

まちづくり一覧へ戻る
カテゴリー
タグ
公開年